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武藤 将道 ( 日本学術振興会・特別研究員・PD )
研究内容
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カワゲラ目は、河川上流部など冷涼な環境に生息する不完全変態昆虫の一群です。その卵・幼虫は水生で、釣り餌や河川環境の指標として利用されています。
カワゲラ目の系統学的位置については、本目を多新翅類の一群とする見解が主流となっているものの、多新翅類内での類縁関係については合意が得られていません。
そこで、私はカワゲラ目の形態進化の解明および多新翅類のグラウンドプランの再構築を目指して、比較発生学的研究に取り組んでいます。
カワゲラ目は、おもに北半球に生息するキタカワゲラ亜目(12 科)と南半球にのみ生息するミナミカワゲラ亜目(4 科)の 2 亜目に大別されます。
私はその中でも、日本に生息するキタカワゲラ亜目 9 科、特にトワダカワゲラ科を研究対象としていますが、将来的なミナミカワゲラ亜目の発生学的見当も視野に入れています。
また、未記載種の分類や既知種の再検討にも着手していきたいと考えています。
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研究業績
- Mtow, S. and R. Machida (2019) Note on the thickened serosa and serosal cuticle formed beneath the embryo in Scopura montana Maruyama, 1987 (Insecta, Plecoptera, Scopuridae). Proceedings of the Arthropodan Embryological Society of Japan, 52: 11-14.
- Mtow, S. and R. Machida (2018b) Development and ultrastructure of the thickened serosa and serosal cuticle formed beneath the embryo in the stonefly Scopura montana Maruyama, 1987 (Insecta, Plecoptera, Scopuridae). Arthropod Structure & Development, 47 (6): 643-654.
- Mtow, S. and R. Machida (2018a) Egg structure and embryonic development of arctoperlarian stoneflies: a comparative embryological study (Plecoptera). Arthropod Systemtaics & Phylogeny, 76 (1): 65-86.
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