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第8回国際無翅昆虫学セミナー(8th International Seminar on Apterygota)にて3名発表 2010年9月12-16日 2010年9月12日〜16日、シエナ大学(イタリア)にて第8回国際無翅昆虫学セミナーが開催されました。 20カ国を越える国から、形態学、系統学、発生学、生態学などさまざまな分野で活躍する研究者達が集ま り、翅を獲得する以前の原始的な体制をとどめる昆虫グループである「無翅昆虫類」(カマアシムシ目、 トビムシ目、コムシ目、イシノミ目、シミ目)についての最新の研究発表がおこなわれ、活発な議論が交 わされました。 本センターの町田龍一郎教授がチェアマンを務めた最初のセッション「Special Symposium on Protura」 は、発見から100年のカマアシムシ目について、各分野の専門家が現在までに得られた知見を総括するもの でした。本センターの福井眞生子博士特別研究員はカマアシムシの胚発生に関する招待講演「Embryonic development of Baculentulus densus (Imadate) (Hexapoda: Protura, Acerentomidae)」を提供し ました。 形態、発生、微細構造に関するセッション「Morphology, Embryology and Ultrastructure」では、 町田龍一郎教授が無翅昆虫類の発生学的知見を総括した基調講演「Phylogenetic reconstruction of Apterygota: A comparative embryological approach」を提供、本センター大学院生の関谷薫氏はコムシ 目のグラウンドプラン、ステータスを比較発生学的に明らかにすることを目的とした「Entognathy formation in Diplura: Phylogenetical implications (Hexapoda: Diplura)」と題した口演を行いました。 最も原始的な昆虫類である5グループからなる無翅昆虫類は昆虫類全体を理解するうえで非常に重要なグル ープです。今後、より盛んな研究が望まれるところです。多くの討議がなされた本会は、さらなる研究の 発展、4年後の再会を期して、大成功のうちに閉会となりました。
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