筑波大学山岳科学センター菅平高原実験所 ホームに戻る
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 研究活動 

 現在本実験所は、本州中央部の標高約1,300mの高冷地にあるという立地条件に加え、広く多様な実験地、施設・設備を有していることから、 生物科学、地球科学、農学などの自然環境に関連する研究の場として機能しています。自然豊かなフィールドは筑波大学以外の国内外の 大学・研究機関にも開放され、毎年多くの研究者が利用しています。また、実験所の基本的な業務として気象観測も継続的に行われており、 研究の基礎資料として活用されています。この気象データや生物科学に関する資料・専門的知識を地域や社会へ公開することも、本実験所の 重要な活動の一つとなっています。


中部山岳地域大学間連携事業
  2010〜2014年度に、気候変動が中部山岳地域の自然と人間に与える影響およびその適応策の解明を目指す、 文科省特別研究教育経費「地球環境再生プログラム」が行われました。これを推進していたのが、中部山岳地域に研究フィールドを有する 筑波大学・信州大学・岐阜大学からなる中部山岳地域大学間連携(略称JALPS)で、当実験所も主要拠点の一つとしてこの事業を 牽引しました。
  そこに静岡大学・富山大学・山梨大学等が参加し、中部山岳地域を日本海から太平洋まで縦断できるフィールド網に 発展しました。これを受けて2013年度に、組織の名称を日本山岳アカデミア(JALPSの略称は引き続き使用)に改め、山岳科学についての 研究と教育を行う全国的な組織への発展を目指しています。

地球温暖化が中部山岳地域の生態系と人間社会に与える影響について気候・水および物質循環・炭素循環・生態系の4つの観点から解明・予測し、 その緩和策を探ることを目的としています。当実験所は特に、次のような研究を進めています。

  • 温暖化が山岳森林限界部の生物多様性と物質循環に与える影響(信州大・岐阜大と共同)
  • 温暖化が高原の植物群集に与える影響
  • 標高万能植物の標高適応機構の解明と温暖化適応遺伝子の探索(京都大・東邦大・信州大・理研・チューリッヒ大等と共同)
  • 山岳性昆虫の遺伝的分化に与える標高や山岳地形の影響(信州大と共同)
  • 植物−菌根菌の共生系に対する標高や温暖化の影響(日大・信州大と共同)
  • 高山植物(お花畑)帯の衰退ホットスポット特定のための基礎技術開発(信州大と共同)

施設及び設備利用状況(Excel)

菅平生物多様性・生態系データベース

実験所を利用した研究業績(一覧)

実験所を利用した研究業績(2011年以降)

Contributions List of this center



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教職員紹介

実験地の概要

研究指導・学生紹介

研究活動紹介