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菅平の哺乳類 菅平の森や草原にはたくさんの哺乳類が住んでいます。ここではそのうちのいくつかについて簡単に紹介します。
<ノウサギ> 当実験所の森や草原を歩いていると、直径1.5cmくらいでボールを押しつぶしたようなかたちの糞を見つけることがあります。それは、ノウサギの糞です。積雪期になると構内のいたるところで足跡が見られます。生息地域によって冬毛が白くなるものとならないものがあり、菅平での白化率は40%ほどといわれています。
活発に木々をわたったり、木の上でクルミやマツボックリをかじっている姿が一年を通してよく見られます。冬に備えてそれらを土の中に埋めたりしますが、ときどき掘り出し忘れたりもします。しかしそうして土の中に埋められることで、クルミは芽生えることができます。
構内の樹木園では、複数のタヌキが決まった場所に糞をする「ため糞」がよく見られます。タヌキは小動物を食べるほか、植物質も良く食べるため、しばしばトウモロコシを食害します。家族で一緒にいることがよくあります。
主にノウサギやネズミや昆虫を食べます。数メートルの長さの巣穴に暮らし、広いなわばりを持ちます。しばしば巣穴が構内で見つかります。「ギャンッ」とけたたましい鳴き声をあげることがあります。
菅平湿原の遊歩道には、一年を通じてテンの足跡や糞などの生活痕跡が見られます。当実験所内でもときどきばたばたと走る姿を見かけます。夜行性で、見かけによらず木登りがとてもうまい動物です。肉食でノウサギやネズミを食べますが、果実も食べます。石の上など目立つところに糞をします。
特別天然記念物。木の皮や葉や草を食べ、構内の草原などで食事する姿がよく見られます。人が近づくと警戒をして、立ち止まりじっとこちらを見ます。基本的に単独で行動し、ピーナッツのような形の糞を大量に一箇所にします。
菅平にはときどきツキノワグマも現れます。四阿山のふもとのミズナラには、クマがそこで食事をしたことを示す「熊棚」が見られます。雑食ですが、新芽や木の実など植物を主に食べています。木登りや泳ぎがとても得意です。
上記の他にも菅平には、たくさんのネズミ類、モグラ類、コウモリ類などや、ヤマネ、イタチ、オコジョ(根子岳・四阿山の山頂付近)、ハクビシン、アナグマなどの哺乳類も生息しています。
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