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数十年にわたる「植生遷移実験」の開始 2010年11月19日 11月19日に筑波大学菅平高原実験センター内ススキ草原で「火入れ」が行なわれました。これは、植生の 移り変わりを数十年にわたって追跡する長期実験の一貫です。 日本の気候では草原を放っておけば、やがて森林になりますが、どんな森になるのか、どのくらい時間がかか るかは、状況に大きく左右されます。いま、スキー場閉鎖などによって放棄された草原を森林に戻すことが全国 的な課題になっていますが、ただ放っておくだけでは藪原になってしまい、なかなか森にならない事例も多いよ うです。そこで当センターでは、180 x 40 mのススキ草原を9区画に分け、「放っておく」、「火入れ」、「耕起」 の3つの処理を加えて、それぞれの場所にどんな植物が出てきてどんな森に変わっていくのかを、何十年にもわ たって追跡していく実験を始めました。 今回の火入れと消火にあたっては、上田消防団菅平分団員13名とボランティア数名が力を貸してくださいました。 地域の協力のお陰で、このような大きな実験が実現出来ることに心から感謝いたします。
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