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ナチュラリスト養成講座第7回開催

2010年11月13日

 第7回の今回の講座のテーマはナチュラリスト養成講座で初めての動物関係です。「なんと素晴らしい昆 虫たち!」というテーマで町田教授から講義を受けました。昆虫類は私達に最も身近な「動物」であり、地球 上で最も繁栄している動物群で昆虫類、多足類、甲殻類、鋏角類などからなる節足動物は全動物種の約80%を 占め、その節足動物の90%は昆虫類です。そのような大繁栄を遂げた昆虫類の秘密が、「外骨格」、「小さい サイズ」、「変態」などといった特徴を中心に解き明かされました。また、昆虫類は非常によくできた体の作 りをしていますが、これらの「高機能な体」がどのように進化の過程で獲得されてきたかが解説され、身近な 昆虫類への理解が深まりました。

 午後は「土壌動物の観察」です。講座の5日前に、センター内の混交林内とススキ草原で採取した土壌を ツルグレン装置にかけ、あらかじめ抽出しておいたものを観察しました。午前中に学んだ多くの種類の昆虫類、 節足動物を実際に観察しつつ、環境の違いによって生息する土壌動物が異なるということも自分の目で確かる ことができました。

講義
カブトガニの標本を見せながら「生物発生原則」の説明をする町田教授

ツルグレン
実験の準備をする佐久間技術補佐員(写真はツルグレン装置)

顕微鏡観察
実体顕微鏡の使用方法を学びながら土壌動物を観察する受講生

ツチトビムシ
混交林内で採取した土壌の中にいた「ツチトビムシ科」の一種


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