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国際プロジェクト「1K 昆虫トランスクリプトーム進化プロジェクト」始動

2012年1月17日

 昆虫類の高次系統を明らかにすることを目指す、世界15研究機関(ドイツ5機関、アメリカ3機関、オーストリア2機関、日本2機関、オーストラリア1機関、 中国1機関、メキシコ1機関)による国際プロジェクト、1KITE 「1K 昆虫トランスクリプトーム進化プロジェクト1KITE - 1K Insect Transcriptome Evolution」 (https://1kite.wikispaces.com/)がスタートしました。筑波大学菅平高原実験センター(昆虫比較発生学研究室)は、ドイツ4機関、オーストリア1機関、アメ リカ1機関、中国1機関とともに、プロジェクトのコーディネートを行う8コア研究拠点の一つです。
 筑波大学菅平高原実験センターはトランスクリプトーム解析から得られた系統樹を比較発生学の立場から検証するとともに、BasalHexapods(原始昆虫類)、 TransOdonata(汎トンボ類)、Polyneoptera(多新翅類)サブプロジェクトも遂行することになります。
 本プロジェクトは、祖先的な無翅昆虫類から完全変態類までの主要系統群を網羅、モデル生物、環境・経済・医学の面からも重要なものを含めつつ、特に系統学的な 混乱を解決するのに鍵となるであろう重要な種群1K(1000)種を厳選し、トランスクリプトーム解析を行おうとする壮大なプロジェクトです。本プロジェクトはト ランスクリプトーム解析に基づくしっかりした昆虫類の高次系統をもたらすであろうことが大いに期待されるのです。 いよいよ、本プロジェクト始動のニュースは、 ヨーロッパにおいて本日プレスリリースされました。

注:トランスクリプトーム 細胞内に存在するmRNA(一次転写産物)の総称


プロジェクトHP


コアメンバーの記念撮影
右より4人目:菅平高原実験センター町田龍一郎教授




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