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小粥隆弘さん(修士課程)、日本生態学会第59回大会での中部山岳域のオサムシの遺伝的分化に関するポスター発表で優秀賞受賞

2012年3月22日

 オサムシは非飛翔性の甲虫で、日本に約40種が生息しています。その内、半数以上の 種が国内で種分化したことが分かっています。しかし、どのように種分化したのか? という問題はよく分かっていません。センターに常駐する大学院生の小粥隆弘さんは、 生息標高帯が異なるクロナガオサムシ属3種を中部山岳地域で採集し、DNA解析をする ことで、この問題を解決しようとしました。すると、高標高種が山域間で最も遺伝的 に分化し、鞍部地形によって昆虫の移動が制限されることが明らかになりました。こ のことは、集団間の地理的障壁が原因で起こる「異所的種分化」という種分化過程が 起こりうることを示唆しています。
 この結果は、日本生態学会第59回大会(ESJ59)・第5回東アジア生態学会連合大会(EA FES5)にてポスター発表を行い、優秀賞を受賞しました。

研究題名:中部山岳地域におけるクロナガオサムシ属の遺伝的分化 −異なる標高帯 に生息する3種間の比較−
著者:小粥隆弘(修士課程)、平尾章(研究員)、田中健太(助教)

ポスターPDF(517KB)




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