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昆虫観察旅行inマレーシア 2009年2月22日〜3月1日 2009年2月22日〜3月1日に、菅平高原実験センターの昆虫比較発生・形態学研究室の町田龍一郎准教授と学生7名、町田研究室で学位をとり現在は横須賀市自然・人文博物館で学芸員を勤める内舩俊樹博士の総勢9名で、マレーシアに昆虫観察旅行に行ってきました。 マレーシア旅行の一番の目的はジュズヒゲムシです。昆虫には32の目(もく)が存在し、そのうち30目は日本でもみることが出来ます。ジュズヒゲムシ目(絶翅目 Zoraptera)は、日本ではみることのできない目のうちの一つで、体長2mm程度の非常に小さな昆虫です(もう一つの日本に生息しない昆虫目は、南部アフリカから最近発見・報告されたカカトアルキ目です。この目については、当研究室でも材料を入手、すでに研究を開始しています)。このジュズヒゲムシは、これまでほとんど研究されたことのないグループで、昆虫の進化・系統を知る上で一つの重要な鍵になるグループです。今回は満を持して、このジュズヒゲムシが卵の中でどのように体を作るのか、そしてそれが他の昆虫とどう似ていてどう近いのかといった、『ジュズヒゲムシの比較発生学的研究』に世界で初めて着手すべく、その準備として、マレーシアでの観察旅行が計画されました。 成田から6時間のフライトを経て、時差1時間のクアラルンプールへ。ここに行けば必ず見られるという明確なポイントはなく、「ジュズヒゲムシは朽木にいる」、という情報を頼りに、朽木のありそうな場所をひたすら探します。 日本語抜群の名ガイドさんが情報収集に奔走してくださり、大型バスのドライバーさんはどんなところへも車を寄せて停めてくださり、お二方の多大なご助力により、最終的に、たくさんのジュズヒゲムシを見つけることができました。 「ジュズヒゲムシ目の発生学的研究」の成果を楽しみにしてください。また、「マレーシアの昆虫たち」として画像をアップする予定です。ご期待ください。
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