イベント「高原の植物観察〜植物と人や自然の関わりを知ろう〜」を開催しました
2017年5月21日
国際植物の日イベント、「高原の植物観察〜植物と人や自然の関わりを知ろう〜」が開催され、一般15名、ナチュラリスト(ボランティアスタッフ)14名が参加ました。
午前中は、山岳科学センター菅平高原研究所の田中健太准教授、津田吉晃准教授による講義が行なわれました。生物多様性とは何か、なぜ多様性が大切なのか、どのように多様性が生まれるのかについて、米や麦、マングローブなどを題材として解説し、参加者は熱心に聞き入っていました。
午後は、通常非公開となっている大明神の滝までの観察道を、津田吉晃准教授のガイドで散策。新緑のなか、ドイツトウヒやシラビソ、オニグルミ、ズミなどの花やつぼみを観察しました。大明神の滝は水量が多く、参加者は記念撮影や、周辺の植物観察を楽しんでいました。
国際植物の日(Fascination of Plants Day)「5月18 日」は国際的な事業として欧州植物科学機構(European PlantScience Organisation; EPSO)のもと、2012 年に始まりました。この活動をとおして、世界中の人たちと一緒に植物の大切さを見直し、様々な分野における植物科学の重要性をあらためて考えていくことを目的としています。
<お願い>大明神の滝とその周辺では自然が良好に保たれており、
そこで様々な研究・調査が継続されています。貴重な自然と継続調査地を将来にわたって保全する必要があります。
また、周囲に危険箇所があるために状況に応じた注意を要します。そのため大明神の滝は、センターが開催する公開日などを除いて
原則非公開となっています。なにとぞご了承ください。
講義をする田中健太准教授と、熱心に聞く参加者。
津田吉晃准教授による野外観察にて、シラビソの花(右上)を観察する参加者。
大明神の滝に到着、しぶきを上げていました。
|