論文が発表されました
2017年6月1日
この論文は平成26年9月に当実験所が下田臨海実験センター(筑波大学)と連携して行った「全国公開 海山連携公開実習」で得られた
データに基づき執筆したものです。
世界中で外来植物として問題となっているオオブタクサの侵入が、植物群集と(地上部)節足動物群集に与える影響を、菅平高原実験所が
所有するススキ草原(半自然草地)にて調査しました。この草原は、年一回の草刈りにより80年以上維持されてきましたが、10年ほど前からオオブタクサが
侵入し、一部の場所で繁茂するようになりました。そこで、オオブタクサ区とススキ区で植物相と節足動物相の調査を行い、比較したところ、植物群集に
与える影響として、先行研究と同様、植物の種数が減少するといった負の効果が懸念されました。一方、節足動物群集に与える影響としては、節足動物の
個体数が有意に増え、種数も増えるといった正の効果とも受け取られる結果がえられました。最後に、なぜこのような結果が得られたのかを、節足動物の
視点から先行研究を参考に議論しています。
受講した学生の皆様(奥津君、池田君、相羽君、山田君)、TAの皆様、その他実習をサポートしてくださった皆様、英文
校閲してくださったレアーン先生、ご協力ありがとうございました。本論文の謝辞に、皆様への感謝の気持ちを述べさせていただいております。また、本論
文内容の参考として、当実験所で発行している「生き物通信 第48号(2016年6月)」も、是非ご覧ください。
本文はこちらをご覧ください。
生き物通信はこちらをご覧ください。
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