海山連携公開実習が行われました
2014年9月15日〜21日
9月15日から21日にかけて、海山連携公開実習が下田臨海実験センターと菅平高原実験センターで行われました。
本年度から始まった本実習は、一度に海抜0 mから1300 mを訪れ、海と山の生態系と生物多様性の違いを理解しようという、全国でも大変珍しいものです。
前半の下田臨海実験センターでは、気温25度と恵まれた天候のなか、今年新たに造船された研究調査船「つくばU」に乗船して、
プランクトンネットや稚魚ネット を使った海洋表層の生物採集や、ドレッジやトロールによる底生生物の採集を行いました。
採集した海洋生物をもとに、海洋における生態系ピラミッドを作成したり、10門にも及ぶ生物達のスケッチをしたりしました。
また、夜には、ウミホタルの発光現象の観察も行いました。
後半の菅平高原実験センターでは 、朝の気温が0度まで冷え込んだなか、草原地上部の植物・昆虫の丸ごと採集や、スイーピングによる昆虫採集、
センター内におけるキノコ、動物、植物の観察を行いました。こちらでは、採集した全動植物の同定に四苦八苦しながらも、陸域における生態系ピラミッドを完成させました。
全国から集まった受講生たちは、海抜0 mから1300 m、気温差25度という環境のドラスティックな違いを肌で感じるとともに、
海と山に生息する生物やその形態の違いを観察するとともに、海洋と陸域の生態系の違いを考察しました。
プランクトンネットによる海洋生物の採集
伊豆大島(右奥)をバックに稚魚ネットと新造船のクレーン
海洋の生態系ピラミッドの講義
草原で植物・昆虫丸ごと採集
エクスカーション・センター内の滝まで散策
採集した昆虫の同定作業
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