瀬戸健介さんが日本菌学会関東支部第三回勝本賞を受賞
2016年5月9日
生命環境科学研究科博士後期課程の瀬戸健介さん(菅平高原実験センター出川研究室)が、第三回勝本賞を受賞し、
4月23日に平成28年度日本菌学会関東支部年次大会において受賞講演を行いました。 勝本賞とは、菌類の分類学の研究に多大な
功績を遺された故勝本謙先生の功績を讃え、菌類の研究、教育、普及に貢献している会員や団体に授けられる賞です。
瀬戸さんは、専門家が極端に少ないため研究が著しく遅れていたツボカビという水中で生活する原始的な菌類の
分類学的研究を志し、労力を要す分離培養株の確立、透過型電子顕微鏡による微細構造の観察にたいへん実直、丁寧に取り組み、
その成果の論文公表にも意欲的に取り組んできた姿勢が高く評価され、菌学の将来を担う若手研究者として受賞者に選考されたものです。
当日は、「勝本賞受賞に際して− 珪藻寄生性ツボカビの分類学的研究 環境配列のみで認識された新規クレードの実態解明」と題して、
現在までの研究過程を概説するとともに、目下の研究の最新知見の紹介がなされました。
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受賞講演の様子
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小野義隆日本菌学会関東支部会長から賞状を受け取る瀬戸さん
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